熱っぽく説明が長いですが、スミマセン、ほんの少しだけお付き合いくださいませ。
焙煎することに必死すぎて「どの地域の豆がどういう風味でどのような性質で」という知識も、それを得るという意識もまだうすかったくらいの頃です。わけあって煙突を延長し、焙煎機の状態が大きく変化し、どう焼いてもコーヒーが全くおいしくなくなってしまった時期がありました。
また、当時販売していた「アンティグア」という地域の豆から、豆質が硬くて熱が入りにくい「ウエウエテナンゴ」という地域の豆に入れ替えが重なったこともあり、特にグアテマラはひどくなってしまったんです。
豆の性質も知らずに焙煎屋を始めていたのかと言われそうですが、とにかくなんとかおいしくならんかとがむしゃらに焼き続けてみました。ほんとに大変だったと記憶しています。
そのかいあってか、ウエウエテナンゴのグアテマラにはアンティグアにはない複雑な風味と甘味があることがわかり、このウエウエテナンゴこそが豆匠のグアテマラだ、なんて思うようになったのです。
そこからは、なんとかの一つ覚えです。ひたすらこの地域の豆を探しては焙煎を繰り返しておりました。
で、そんなことをしていると、そのウエウエテナンゴ豆の中でも「こういう風味の豆がええなあ」と細分化してくるものでして。
これはいいなこれはちょっと違うかな、と。
そうして未熟ながら僕なりの選別ができるようになり、おいしいと思えるウエウエテナンゴの豆がやっと見つかりましたもんですから、大喜びでメニュー追加したのがこのマルティネスなんです。アンティグアの豆も良いのですが、やっぱりね、どっちがおいしいとかじゃなくて豆匠に「なじみ」ますねー。苦労をともにした的な感情もありますかね。
ちなみにグアテマラは、多くの卸先さんのブレンドベース(ブレンドを作るときの一番もとになるもの)なので、実はそもそも重要豆です。豆匠ブレンドやリッチブレンドにも入ってまして、この豆が変わるとブレンドの苦味のニュアンスが変わるんです。苦味パートをうけおっている感じですな。
数ヶ月ぶりとなるウエウエテナンゴのグアテマラ。
苦みの中に太い甘さを感じることができ、かすかな酸味が追いかけてきます。本当においしいと思います。ぜひ単体でじっくり味わっていただけないでしょうか。
ご使用量の目安
200g : コーヒーカップ約16杯分、マグガップで約12杯分
100g : コーヒーカップ約7杯分、マグガップで約5杯分。
コーヒー豆挽き具合の目安
ペーパードリップ用 | 中挽き | 市販の粉コーヒーくらいの粒の大きさ。 |
コーヒーメーカー用 | 中挽き | 市販の粉コーヒーくらいの粒の大きさ。 ペーパードリップ用よりもほんの少しだけ粗い。 |
サイフォン用 | 細挽き | 苦味とコクがよく出る。 |
アイスコーヒー用 | 細挽き | 苦味とコクがよく出る。サイフォン用と同じ挽き具合。 |
エスプレッソ用 | 極細挽き | 苦味が強くでるのでエスプレッソに。 |
ネルドリップ用 | 粗挽き | コーヒープレス、パーコレーター用にも。 |
豆のまま | | ミルをお持ちの方はぜひ豆のままで! |
コーヒー豆の鮮度を保つため、
当店のレギュラーコーヒーはご注文数量にかかわらず
100グラムずつの小分け包装でお届けしております。